リニューアル・オープンを迎え、奥の“小部屋”では、
すでにたくさんの企画を催してきました。その初回を飾ったのは、
店主の著書『乙女モダン蒐集帖』に登場した作家の方々のアイテムたち。
京都の型染め作家・関美穂子さんには、本の表紙を手掛けていただき、その原画を展示。
もとの原画と仕上がった表紙ではまた趣きが違い、
その変化も楽しんでいただけたのではないかと思います。
関西を拠点に活動する木彫作家・北浦和也さんのアイテムからは、
夜長堂の人気商品のひとつである『国芳の浮世絵 ふんわりてぬぐい』シリーズに登場する、
ねこやふぐなどを模したブローチを販売。
その他、木の素朴な風合いを活かし、ユーモアたっぷりの様々なサイズの
木彫作品を展示しました。
天然アクセサリーのBISOUさんには、夜長堂の人気図柄「ロマンバード」の
鳥や葡萄をモチーフにネックレスやブローチを製作していただき、展示販売。
小さいころ、母のドレッサーからのぞく憧れだったアクセサリーのように、
大切なシーンに身に着けたい逸品です。
『乙女モダン蒐集帖』にて、“郷土玩具の先生”と紹介した武井武雄さん。
夜長堂も大正11年創刊の絵雑誌『コドモノクニ』シリーズとコラボを行っていますが、
武井さんは、同誌のタイトル文字や挿絵を担当した画家であり、
郷土玩具の蒐集家でもありました。
そのコレクションを描いたてぬぐいやポストカードなども好評を得ました。
さらには、てまり作家・布仁美さんには、夜長堂の風呂敷生地で製作いただいたてまりを。
人形作家・IRIIRIさんには、同じく夜長堂のハンカチを用いたねこの人形「夜長猫」を。
どこからともなく声が聞こえてきそうな、ひそひそ、がやがやと、
楽しい世界が繰り広げられたひととき。
10年の間で得たかけがえのない出会いによるたくさんの宝物を
ご覧いただくことができました。
去る5月8日(日)に晴れてリニューアル・オープンを迎えた夜長堂。
もともとはタツタビル2Fに事務所兼店舗をかまえ、土曜日のみ営業しておりましたが、
10周年を迎えたことを機に、2Fを全面店舗とし、水曜日をのぞく週6日営業へ。
よりたくさんのお客さまへ向けたお店へと、ちょっぴり生まれ変わりました。
入口を入ってすぐ左側には、オーダーメイドでしつらえた専用棚に
『モダンJAPAN復刻ペーパー』をズラリと。これまではスペースの都合上、
限られたラインナップしかお見せできなかったなか、
たくさんの種類を一度にご覧いただけるようになりました。
他にも色とりどりのハンカチやてぬぐいといった布もの、
レターセットなどの紙ものに加え、1960〜1970年代のデッドストックの
食器類など、広くなったスペースでゆっくりお買い物を楽しんでもらえます。
さらに、ご紹介したいのが店主の趣味の世界をめいっぱい詰め込んだ
奥のスペース“小部屋”です。
期間を決め、展示会やちょっとしたワークショップなど様々な企画をこちらで行います。
広くなっただけではなく、さまざまな方々との繋がりの場になればという思いを込め、
これからも楽しい企画をお届けして参ります。
ぜひ、新しくなった夜長堂 天満橋へ遊びにきてくださいね。
2016年5月3日~5日のこの期間にめでたくプレオープンの日を無事に迎えることができました。
それにともないグランドオープンは5月8日日曜日になりました。
今年は夜長堂10周年ということもあり、5月4日のオープニングパーティーでは、
今まで応援してくださった友人・作家さん・ご近所で親しくさせていただいている
お店の方々をお招きして楽しい宴を開催しました。
お料理のケータリングは、いつもイベントでお世話になっている
堀江の沖縄料理屋のポーポー屋さんがヘルシーで美味しいお料理を山盛り準備してくれました。
そして、なんとも贅沢なことですが、大きなお鍋の中でぐ つぐつと煮込んだおでんを
みんなに取り分けてくれる「おでんボーイ」は落語家の笑福亭右喬さんが担当してくれました。
右喬さんには、コトコトこけし博で出演していただきお世話になりましたが、
このようなめでたい場面でお力を貸して下さったことに心から感謝しました。
尽きることのない楽しいおしゃべりと、皆さんが届けてくれたきれいな花束やお酒などの
贈り物に囲まれ、至福の時間を過ごすとこが出来ました。
また、この日のために間に合うように型染め作家の関美穂子さんが
夜長堂用の法被を特注で制作してくれました。
京都のミミズクヤさんが心を込めて丁寧に縫製してくれました。
できたての法被に袖を通し、みんなで鏡割りをしたり夜長堂らしいにぎやかな
スタートの日となりました。
この日のように、人が集い、楽しい笑い声が絶えないお店を
これからも出来るだけ永く営んでいきたいと願います。
遊びと学び、このふたつをキーワードに今後もみなさまに楽しい商品をご紹介していけるように
頑張りますので、何卒今後ともよろしくお願いします。